プラットフォーム資本主義
WordPressのセキュリティ対策について教わったり、エンジニアさんに相談するなど。
WordPressの管理画面に入ると、Wordpressの勉強会やイベントに関する情報があり、それに参加したり、日本で開催される大きなイベントもチェックしているが、デジタル・コモンズや、知的財産の再定義に関するようなテーマのものはなかなか見つからない。
先日参加したWordpressのマニアさんたちの集まりでも、アジアでのWordpressの大きなフォーラムに行ってきたという人がいたので聞いたみたら、そういう分科会はなかったと思う、Slackとかならあるかもと言っていた。
もちろん世界で探せばあるだろうけども、日本ではWordpressやDrupal、XOOPSのようなオープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)の持つ本来の意義、オープンソース運動のような視点や評価、動きはあまり話題にならない。
私はAdobeのサブスクで動画編集しているし、イーロンマスクのXでも課金しているので、プラットフォーム資本主義の弊害にだいぶ加担してしまっている。だからそれに代わっていろんな無料ソフトを使えるように、使い方を覚えたい。
いま世界は急激にトランプの帝国主義に侵食されつつある(トランプよりずっと以前からだけど)。前のトランプ政権のときはBackpageが閉鎖され、そのとき急いで私もMastodonのアカウントを作ったけど、結局また独占資本のインフラに依存している。
独占資本のインフラに依存することが悪いといいたいのではない。LINEもAppleもGoogleもFB等もサイバー警察への個人情報提供は年々緩くなり利用規約の改定が重ねられ、法改悪が原因というのもあるが、かつて共謀罪や盗聴法など法執行機関の権力増大や人々のコミュニケーションへの国家介入に反対してきたリベラル左派政党は「インターネット空間での女こどもを守るため」という”大義名分”には抗えず、こういうことにもう反対しなくなっている。多くの人が問題化しているように、権力やプラットフォームによる政治利用が大きな弊害の一つだが、「女こどもを守るため」に闘ってこなかったのだからしょうがない。「女こどもを守るため」と言われたらみんな黙る。「女こども守るため」ブルドーザーで権利と自由の豊かな大地は更地に。
「女こどもを守るため」という言葉は、サイバー分野だけでなく、トランスジェンダーの人々の権利侵害、セックスワーク弾圧、いろんな分野で通りやすさの問題が露呈している。しかし、この問題を言語化できるリベラル左派が圧倒的に少ないため(かといって右派や保守層の文脈や新自由主義の文脈が受け入れられるわけでもない)、私はがんばってこれからもわかりやすくリベラル左派文脈でというか、あくまで人権ベースの文脈で言葉にして発信していきたいと思う。一方で、女性や子どもたちのあらゆる被害を防ぐ活動や施策を並行してしっかりやらなくてはいけないことは言うまでもない。どっちかに偏らず、どちらも同じくらい大事なこととしてやらないといけない。誰も置き去りにしてはいけない。
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